なんてことないよ

空っぽだ

重たいくせに浮かんでいくんだ

信じてくれなくたっていいよ


昨日うちの猫が死んだ

朝起きたら冷たくなってた

ぼく涙も出なかったよ

信じられなかったんだきっと


命がそんなに弱いもんか

魂なんかなくたっていい

良いも悪いも向こうで聞くよ

だから連れていかないで

嫌なんだもう

一人じゃ生きていけないんだよ


だめだよ

だめなんだったら

わかって

わかってよねえ

おねがいだから

何も奪わずぼくの願いを叶えてよ


ほらやっぱりなにもない

信じて救われたためしがない

責めないでくださいよ

怖かったんだから


教えてくれたらよかったのに

あんたが隠すのがいけないんだろ

無茶なこと言うなよ

全部お見通しなんだろ

だったらぼくの罪からなにまで

愛して許して抱きしめて

そうだろうよ


ごめんなさい

おとうさん

愛してくれない

ぼくをつくって

後悔したろ


つぎはきっと

良い子が生まれてきますように